摂 津 国 東 成 郡 の 神 社

       旧摂津国東成郡の神社の一覧を、『大阪府全誌』から抽出して作成したものです。
       所在地は、大正時代の旧郡・旧村別にしてあります。
       ●
は合祀社です
       2006.5 いこまかんなび 原田
 

式内

神社名

所在地

祭 神

氏地など

  素盞鳴尊神社 生野村大字舎利寺字北の口 素盞鳴命 本地一円、天平7年勧請と伝える
  田島神社
(天神社)
生野村大字田島字神子田 主神-少彦名命、相殿-菅原道真(当初の主神か)・事代主命・八幡大神 本地一円、往古所属郡不明、貞享2年から東成郡、明治42年に現在社名に改める、末社に伊邪那美神社
 

●八阪神社

生野村大字田島字坪の内 速素盞鳴命 境内に移す
  天神社 鶴橋町大字猪飼野(いかいの)字北の町 少彦名命・仁徳天皇 本地・大字小路、古来百済郡、のち年紀不詳東成郡に、摂津名所図絵に御幸宮
  比売許曾神社御旅所
(五榎木山=うえきさん)
鶴橋町大字木野(この)  ---- 郡名不詳、延長5年〜東成郡に属す、俗に上野山、同社の神輿が猪甘津橋を渡りこの山に渡御した=橋渡の神事という
  彌栄神社 鶴橋町大字木野字都東 素盞鳴命 本地一円
 

●御館神社

鶴橋町大字岡字岡 仁徳天皇 古来東成郡、仁徳天皇の的殿の旧跡か

式内

比売許曾神社 鶴橋町大字東小橋(おばせ-もと木野村)字大小橋 下照比売命(高比売命・稚國玉姫命ともいう) 本地・大阪市東区木野町・舟橋町・小橋元町・小橋東之町・小橋西之町の一部・味原町・下味原町・南区天王寺東上町、社殿は摂社の牛頭天王の社殿、末社に稚宮(阿遅速雄命)
  小路神社
(もと天武天皇宮)
小路村大字大友字屋敷 天武天皇 本村全部、大友村は古来住吉郡(?)、のち東成郡に、明治期に一時清見原宮に改める、明治42年下記神社合祀により現社名に改める
 

●木守勝手神社

小路村大字腹見字宮の北 天水分神 古来東成郡
 

●八劔神社

小路村大字腹見字宮後 速素盞鳥命  
 

●松尾神社

小路村大字中川字當田 大山咋命 延宝初年に闕郡、のち不詳東成郡に
 

●素盞鳥神社

小路村大字片江字南屋敷 速素盞鳥命 片江村は古来百済郡、のち東成郡
  八阪神社
(もと牛頭天王)
中本町大字中道字川端 素盞鳴命・菊理姫神 本地・東区中道唐居町・黒門町・川西町・宮林町、中道村は延長の初年に東成郡に、末社に稲荷神社
  八王子神社
(もと八王子稲生大明神)
中本町大字本庄字小松山 八王子神・宇賀御魂神 本地・大字西今里
明治維新後に百済神社と改め、明治43年から現社名に
  白山神社
(もと白山妙理権現)
中本町大字中濱字南辻堂 菊理姫命 本地一円、明治5年現社名に
末社に稲荷神社
  稲荷神社 中本町大字中濱字南辻堂 宇賀御魂神  
  稲荷神社 神路村大字深江字宮浦 稲倉魂命・天鈿女命・猿田彦大神 本地、和銅年間、伊勢外宮豊御食津神の分霊を勧請
  熊野大神宮 神路村大字大今里字東小路 伊弉冊命・速玉男命・事解男命 もと妙法寺の鎮守、熊野十二社権現と称す
末社に弁財天社
 

●八劔神社

神路村大字大今里 速素盞鳴命・奇稲田姫命・大巳貴神  
 

●菊理姫神社

神路村大字大今里字才の神 (菊理姫命?) 境内に合併移転
  八劔神社 城東村大字鴫野字宮之前 速素盞鳴命・奇稲田姫命・八頭大神 本地・大字天王田・永田
応永3年創祀と伝える
 

●八坂神社

城東村大字天王田字元屋敷 素盞鳴命・奇稲田姫命・八頭神  
 

●水神社

城東村大字永田字永里 天照皇大神・春日大神・罔象女神  
  諏訪神社
(もと諏訪明神)
城東村大字左遷道字里前 御名方刀美命・八坂刀売命 本地一円
末社に天満宮・嵐山神社・稲荷神社・大宮社・大田社

式内

阿遅速雄神社 榎本村大字放出(はなてん)字八劔 阿遅(金且=スキ)高日子根命 本村全部
(摂津・河内国境に鎮座)、末社に相殿社・道祖神社・大将軍社
  八王子社 榎本村大字下の辻字辻 天忍穂耳命・天穂日命・天津彦根命・活津彦根命・熊野久須毘命・田心姫命・市杵島姫命・湍津姫命 本地一円、旧記では後堀河天皇の御宇、江州17名が比叡山の八王子を勧請したものという
末社に住吉神社・九鬼稲荷神社(恩を記念し再検地した九鬼氏の姓をつけた)
  比枝神社
(山王権現)
榎本村大字今津字中野 大山咋命・大巳貴神・天照皇大神 本地一円・北河内郡(旧茨田郡)諸口村字徳庵の一部、古来河内國茨田郡、近江の坂本の日吉神社の分霊を勧請したという。明治35年に東成郡榎本村に合併
末社に大将軍神社・天満神社
  皇大神宮 鯰江町大字今福字東西 天照皇大神・大巳貴命・宇豆売命 本地一円、末社に道祖神社・稲荷神社(俗に小女郎稲荷という=大和郡山の源九郎稲荷・和泉の葛葉稲荷と共に名世に聞こえる)
  若宮八幡大神宮 鯰江町大字蒲生字北向 八幡大神 本地一円、末社に稲生神社
  水神社 榎並町野江中之町字宮浦 彌都波能売神 本村、天文年間、水害除難のため小祠に祀ったのが起源という
  須佐之男神社 榎並町関目字宮浦 須佐之男尊 本地一円・野江の一部
  日吉神社 城北村大字赤川字宮西 大山咋命 闕郡、元禄元年以降東成郡に、近江の坂本の日吉神社の分霊を勧請したという
  大宮神社
(もと大宮八幡宮)
古市村大字南島字宮 応神天皇 本地一円・清水村大字貝脇・城北村大字江野・中・荒生・友淵・榎並村
摂津志に南島神社とあるのは当社、大阪城の鬼門にあたる、明治45年に現在社名に
末社に高良神社・稲荷神社・若宮八幡宮
 

●八坂神社

古市村大字今市字高瀬 素盞鳴命  
 

●八幡大神宮

古市村大字森小路字森 応神天皇  
 

●産土神社

古市村大字千林字一のタイマ 大国主神・事代主神  
 

●八劔神社

城北村大字大字荒生字北石橋 不詳  
 

●八幡神社

城北村大字大字中字北城道 誉田別尊  
 

●天満神社

城北村大字江野字里中 菅原大神  
 

●十五神社

城北村大字友淵字上外島 天照大神・住吉・三熊野・廣田・三十川・白山・子守・生野・布留・大原・春日・稲荷・松尾・加茂・八幡の神  
  八幡大神宮 清水村大字馬場字榎並 応神天皇・春日大神・蛭子神 本地・大字般若寺・上の辻・別所、 摂津志に三社神社在馬場村とあるのは当社

摂津の神社一覧


 いこまかんなびの杜