生  駒  山  経  塚



  


生駒山上遊園地の北側にある駐車場の手前東側に「生駒山経塚」があります。
ここは、河内側の石切〜辻子谷道〜興法寺〜(生駒山上)〜大和側の山腹にある宝山寺への古い山越えの道、鷲尾越のルートが経塚前を通っていました。
経塚はきれいに整備されていて、江戸時代に栄えた宝山寺の経塚とされるものです。なお、南側の駐車場の場所は、戦時中、訓練用のグライダ−の滑走路となっていた所です。

            

     


 『経塚の記』 (現地説明板) より

生駒山宝山寺中興開山湛海律師は、大般若波羅密多経の広大無辺なる功徳を顕彰するために、経塚の建立を発願され、安永5年(1776)第6世光善和尚の代に一石一字の般若経を納められたのが、この大経塚です。
然るに、何時しかこの経塚も荒廃に帰し、第16世慧證和尚は深くこれを嘆いて経塚再興を発願、昭和7年8月、願成就の大供養会が開かれました。
降って、昭和53年7月、第18世実道和尚がお堂を建立する等、現在の姿に整備しました。
経塚中央には教主釈迦如来の石像を安じ、周囲には十六善神を奉祀しています。この十六善神は常に仏法を守護し、衆生を悪より善に、不幸より幸福へ導いて下さるのです。
唐の玄奨三蔵法師が修行のため天竺(インド)へ旅をされた際に、この善神が常に法師を護られたので、無事目的を達する事が出来ました。
この所縁により、特に交通安全、諸病平癒、除災開運の効験が顕著な塚とされています。
ご祈願の修法
灯明を点じ、妙香を薫ず
 般若心経     一巻
 南無十六善神   七遍
 南無釈迦無尼仏  七遍
   平成五年六月
    大本山生駒山 宝山寺


     


         いこまかんなびの杜