矢 田 山 よ り 西 方 生 駒 山 を 望 む

      

矢田山の展望台より西方に連なる生駒山主峰を撮影したものです。左端の峯と鞍部は、府民の森「なるかわ園地のぼくらの広場(大原山)」から暗峠、右端は四條畷市清滝峠〜田原方面にあたります。
少し霞んでいたため、宝山寺のドーム状に突き出た山塊「般若窟」は少し見えにくかった。(2003年)



                
矢 田 の 大 石

      

2003年10月の第6回目の探索会は、少し足をのばして生駒山の東山ろくの南生駒駅から、さらに東方を南北に連なる矢田丘陵、物部伝承の中心地である矢田の史跡探索を目指して、旧奈良街道筋の榁の木峠〜矢田丘陵の縦走路〜矢田寺〜東明寺〜三の矢塚(邪馬台国伝承地?)〜ニの矢塚(矢田坐久志玉比古神社)を探索しました。
この中で、天武天皇の創建と伝えられる矢田寺の西方にある巨大な謎の「矢田の大石」を見学。
「馬の足形のついた大きな石で、昔、大海人皇子が矢田寺で戦勝祈願した後、馬に乗って山の頂上から東へ飛び降り、この石に足形がついた」?との解説も見られます。
足跡こそ分りませんでしたが、尾根上から谷底へと落下してもいいはずなのに何故か急斜面の途中にあるこの巨大な「矢田の大石」は、西方の三間石山巨石遺構のちょうど真東にあたっていることが判明しました。
石は長さ約8m、高さ約7m程の花崗岩?の巨石で、周辺にあまり転石が見られないこともあり、この大石も何らかの目的で設置された標石?、傍示石?、境界石?など、古代の石造物と思われます。
矢田寺の背後に一際高く聳える矢田山の峯にも何らかの遺構が存在するかも知れません。



               
矢田坐久志玉比古神社

      

「矢田の大石」のある矢田寺の東側には物部氏ゆかりの史跡?や神社が広がっています。
写真は、矢田坐久志玉比古神社。祭神はもちろん櫛玉饒速日命と女神の御炊屋姫命。境内には八幡神社(誉田別命)、春日若宮神社(天忍雲根命)のほか、饒速日命が放った三本の矢の内、二の矢の落ちたとされる塚石などを祀っています。
さらに南西1kmには降臨神話で有名な「白庭山」がここにもあるらしい。
矢田の大石方面にあたるものか。




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