玉 祖 神 社 (たまのおや 八尾市神立)

     
    
  神立集落(中央)の奥に玉祖神社が鎮まる -背後の峯は十三峠の南側の経ケ塚山
     
     
      東高野街道筋(旧国道170号)から玉祖神社に続く松の馬場
                  (今は松がまったく無い)



 
玉 祖 神 社 (八尾市神立)

 生駒山ろくの高安の神立(こうだち)に鎮座する玉祖神社は、玉作氏の祖神である玉祖命を祀る。山ろくには古墳時代中期の前方後円墳-心合寺山(しごんじやま)古墳などのほか、碧玉や滑石などの玉作り遺跡であった高安遺跡がある。
 玉祖神社は、和銅3年
(710)に周防国から分霊を勧請したもので、祭神は櫛明玉命である。
 『河内国高安郡玉祖大明神之縁起』によると、周防国一の宮である玉祖神社の神が一旦住吉浦へ上陸した際、鎮座の地を尋ねたところ、住吉明神は恩智の神が広大な土地を持っているので、分けてもらうように進められ、高安郡七郷のうち六郷をもらって鎮座したという。

 [周防国玉祖神社と玉の岩屋]

 北方の石切剱箭命神社・西北の若江鏡神社と合わせ、生駒山西ろくの河内平野に、不思議な三角域をかたち作っている謎の多い神社である。

    

 

          いこまかんなびの杜